Cはキャプチュード――高田・前田・藤田・柴田、4つの個性が爆ぜる投げ技の深層**
プロレスの技には、それぞれ“使う人によって別物になる”という魅力がある。
その最たる例が今回のキャプチュードだ。
静から動へ、技の瞬間に爆発する一撃。
技としてはシンプルなのに、習得が極めて難しく、
使い手のタイプがそのまま“色”として表れる奥深さがある。
そして今回も、我らが牛人間・ウッシが案内役だ。
技の恐怖も、魅力も、すべて体感している(?)ウッシの言葉とともにお届けする。
【目次】
- キャプチュードとは?
- バックドロップとの違い
- キャプチュードが“怖い”と言われる理由
- 高田延彦のキャプチュード(爆発型)
- 前田明のキャプチュード(理詰め型)
- 藤田和之のキャプチュード(怪力型)
- 柴田勝頼のキャプチュード(美フォーム型)
- 4つのキャプチュード徹底比較
- ウッシのキャプチュード体験記
- キャプチュードの受け身(マニア向け)
- まとめ
1. キャプチュードとは?
キャプチュードは、
首を取る → 腰をロック → 前方へ巻き込むように投げるスープレックス系の技。
表面的にはコンパクト。
だが実際の威力は尋常ではない。
- 一瞬の切り返し
- 倒れ込みの角度
- 相手を巻き込むタイミング
- 腰の爆発力
これらがすべて揃わないと成立しない“職人技”だ。
プロレスラーの中には
「バックドロップより怖い」
と言う者も多い。
2. バックドロップとの違い
比較すると分かりやすい。
◆バックドロップ
- 後ろへ反り投げる
- 大きなアーチ
- 受け身が難しいが、動きが読める
◆キャプチュード
- 前方へ巻き込み投げる
- 角度が鋭い
- 技に入る“瞬間”が読めない
- 一瞬で視界が反転する
つまり…
バックドロップ=見た目の派手さ
キャプチュード=動きの急激な変化と恐怖
といえる。
3. キャプチュードが“怖い”と言われる理由
キャプチュードは
投げる瞬間に“重力の方向”が変わる感覚がある。
ウッシ曰く…
🐮「視界がクルッて反転して、
落ちるまで何が起きてるのか分からないのよ…」
前兆なく一気に技に入る選手も多く、
受け手にとっては“気づけばもう空中”という極めて特殊な投げだ。
4. 高田延彦:爆発型キャプチュードの代名詞
キャプチュードと言えばまず高田延彦だ。
■ 高田型の特徴
- 腰の爆発力が異次元
- 0→100の加速が最も早い
- 巻き込みが鋭く、投げた瞬間に“吸い込まれる”
- 技自体がフィニッシャーとして成立している
高田のキャプチュードは
“キャプチュードの完成形”と称され、
総合格闘技の舞台でも説得力抜群だった。
■ ウッシの見解
🐮「高田さんは“雷キャプチュード”。
振りかぶらずに落雷する感じなのよ。」
5. 前田明:理詰め・戦術型キャプチュード
UWFで技の切れ味を磨き続けた男――前田明。
投げる前の静けさ、間の取り方、相手の体重移動の読み…。
すべてが“理詰め”で完成されている。
■ 前田型の特徴
- 一歩踏み込む“間”が恐ろしい
- 力ではなく“崩し”で浮かせる
- 角度が鋭く、フォームに独特の迫力
- 相手の反応を封じてから投げる
■ ウッシの見解
🐮「前田さんは“刃物キャプチュード”。
間合いに入られたら逃げられない。」
6. 藤田和之:怪力型キャプチュード
藤田が投げると技の意味が変わる。
■ 藤田型の特徴
- ほぼ力で持ち上げてしまう
- 相手の体重を完全に無視
- 投げるというより“叩きつける”に近い
- 重量級相手でも崩れない安定感
身体能力が規格外だからこそ成立する豪快なキャプチュードだ。
■ ウッシの見解
🐮「藤田さんのは“重機キャプチュード”。
反則級の怪力よ。」
7. 柴田勝頼:美フォーム型キャプチュード
柴田のキャプチュードは総合格闘技の経験から生まれた“機能美”に溢れる。
■ 柴田型の特徴
- スピードの乗り方が一番綺麗
- 動作がコンパクトで無駄がない
- 柔道の投げのような滑らかさ
- TV映えする角度の美しさ
同じ技でも“芸術”と呼びたくなるほどの完成度。
■ ウッシの見解
🐮「柴田さんは“弾丸キャプチュード”。
速すぎて受け身が追いつかない!」
8. 4タイプのキャプチュード徹底比較
| 選手 | タイプ | 特徴 | ダメージの質 |
|---|---|---|---|
| 高田延彦 | 爆発型 | 加速と巻き込みが異次元 | 爆発力による瞬間ダメージ |
| 前田明 | 理詰め型 | 間の恐怖、角度の鋭さ | 精密で深い衝撃 |
| 藤田和之 | 怪力型 | 力で浮かせ叩きつける | 物理ダメージが最大 |
| 柴田勝頼 | 美フォーム型 | スピードと機能美 | 直線的でスピード系の衝撃 |
9. ウッシのキャプチュード体験記
ここからは恒例の“ウッシ体験談”。
◆道場でのある日…
練習パートナー
「ウッシ、キャプチュード行くぞー!」
首を取られ、腰をロックされ……
次の瞬間。
視界が反転。
天井が下で、床が上。
ドンッ!!!!
🐮ウッシ
「お、おぉぉ……脳が一瞬バグった……!!」
キャプチュードはバックドロップと違い、
“来るぞ”という予兆がないまま投げられることが多い。
だからこそ怖いし、だからこそプロレス技として魅力がある。
10. キャプチュードの受け身(マニア向け)
キャプチュードは受け身が非常に難しい。
✔ 顎を引く(最重要)
頭から行った瞬間アウト。
✔ 背中と肩で受ける
コンパクトな回転なので、角度を自分で作る必要がある。
✔ 投げられる瞬間に“空気を読む”
力を抜くのではなく、
“受け身に移行するスイッチ”を入れる意識が大切。
受け手の技術が低いと成立しない、
実はとても高度な技。
11. まとめ
キャプチュードは、ただのスープレックスではない。
- 前方への巻き込み投げ
- 高度な技術が必要
- 威力は見た目以上
- 選手のタイプで技の性質が変わる
- 高田・前田・藤田・柴田の4名が代表的使い手
- それぞれ“別の技”と言えるほど独自性がある
さらにウッシ曰く…
🐮「キャプチュードは
雷/刃物/重機/弾丸の4種類があるのよ!」
次回は 「D」 の技に突入。
“ドロップキック”か、“デスバレーボム”か、それとも…?
お好きなD技があればぜひ教えてください!



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