こんにちは、某総合卸問屋で営業を10年間やってきた者です。
結果から言えば、売上も信頼も、ある程度「自信を持っていいかな」と思えるところまでは来ました。
でも、そこまでの道のりは平坦ではなく、泥臭くて、正直つらい日々の連続でした。
この記事では、営業職10年のリアルな経験を振り返りながら、「営業って何?」の答えを少しでも共有できたらと思っています。
営業一年目:新聞と挨拶から始まった
最初にやったのは、毎朝6時に起きて新聞を30分読むこと。
業界の情報はもちろん、社会の動き、経済の流れ、政治の風向き。
それがいつか雑談の武器になるから。
営業って、トークスキルより“引き出しの多さ”が生きるんですよね。
どんな話題を振られても「知ってる」「反応できる」ってだけで、一気に距離が縮まります。
同時に、お風呂では毎日挨拶の練習。
「お世話になっております!」「ありがとうございます!」
声のトーン、表情、間。
時々嫁にも聞いてもらって、「ちょっと軽いかな」とか言われながら続けてました(笑)。
営業三ヶ条
営業を10年やって、最終的に辿り着いた「営業三ヶ条」がこちら:
その①:タイミング
→ 提案するタイミングを間違えると、どんなに良い商品もスルーされる。
人は「今それどころじゃない」ことが多い。
その②:フィーリング
→ 商品力より、まず“人間として合うかどうか”。
気持ちのいい人から、みんな物を買う。
その③:ハプニング
→ 新規開拓って、結局「今の取引先と何かあった時」。
その“隙”をどう拾えるか。これは実力よりも運。でもその運は「動いてる人」にしか来ない。
2〜3年目:相手にされない苦しさ
最初の2〜3年、正直地獄でした。
お客さんは冷たいし、メーカーさんも「ふーん」って感じ。
目すら合わせてもらえない日もありました。
だんだん笑えなくなって、鏡の前の自分が硬直してることにも気づけない。
「笑顔で営業しろ」って言うけど、笑える状態じゃないんです、あの頃は。
4年目あたり:一言で変わる流れ
ある日、常連のお客さんにこう言われました。
「あんた、最近よう頑張っとるな。話してみるか」
……震えました。
そこからちょっとずつ流れが変わっていくのを感じました。
信頼って、少しずつ少しずつ積み重ねていくものなんですね。
7年目あたり:数字と友情とExcel
売上が伸びてくると、次は利益に目が向きます。
そして業務効率のために、Excelのスキルを死ぬほど磨きました。
ピボット、関数、VLOOKUP、グラフ、自動計算。
数字を「語れる営業」になると、社内の評価も変わります。
そして、メーカーさんとの友情も芽生えました。
彼らのために数字を作りたいと思うようになった頃、仕事が“楽しい”と感じられるようになりました。
営業現場で学んだ「リアルな教訓」
- 新聞の雑談は武器。だから続けて。
- お客さんは立ち方も見てる。偉そうな姿勢は絶対NG。
- 年配の人には、子供や孫のように接するのが吉。可愛がられたら勝ち。
- 年下の顧客には、プライドを尊重してなるべく下から。変なプライドを刺激しないこと。
- 2代目は要注意。営業人生を賭ける覚悟で向き合え(泣)
- でも逆に、2代目は化ける。新しいチャレンジを一緒にやるなら、2代目が狙い目
そして今:お辞儀の角度は90度になった
今、自然と頭が深く下がります。
それは形じゃなくて、心から出るもの。
営業とは、「人を大切にする心」がすべてです。
そして私は、係長になった☺️
ですが現在は、営業経験を活かし転職して収入が伸びちゃいました💰
それはまた今度お話しいたします。
最後に
ここまで読んでくれたあなたへ。
営業は、うまくいかないことの連続です。
だけど、ちゃんと見てくれている人はいます。
あなたがコツコツやっていることは、必ずどこかで評価されます。
営業職は、地味だけど、やればやるほど人間力が育つ仕事です。
そして――
本当に信頼される営業マンは、「売らなくても売れる人」。
そんな人になれるよう、これからも地味に努力を続けていきます。
質問があれば、なんでもどうぞ。

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